悪玉コレステロール値の話。

ちょっと思い出したので、忘れないうちに書いておきます……。

私、健康診断するたび悪玉(LDL)コレステロール値だけが基準値を越えます。昨年の数値をみると、168mg/dl(基準値140未満)でした。4年前、ある医師から「再検査して基準値をまた超えるようならスタチン処方しましょうか」と言われました。マラソンで心臓止まるのはヤダなと感じましたが、チトひっかかるところあり、再検査は受けずじまいでした。

べつの医師と、こんな会話をしたこともあります。

悪玉コレステロール値が少し基準値を超えてますね」
「最近、コレステロールが高いのは悪くないと耳にしますけど」
「そうらしいんだよね。でも、国が基準値決めてるから私としてはモゴモゴモゴ……」

以下はGO WILD 野生の体を取り戻せ! 』に書かれていたことの受け売り。《だ・である》調で書きます。

 

肥満の科学的研究は二世紀に亘って続けられきたが、摂取する脂肪を原因だと見なすようになったのは50年ほど前のこと。

肥満や心臓病の原因を探るうちに浮かび上がったのが、容易に計測できるコレステロール値だった。私たちの体に欠かせない何百という生化学物質の一つにすぎないコレステロールが、なぜか心臓病のすべてを物語ると信じられるようになったのだ。

じつは数々の証拠から、心臓病はトリグリセリド(中性脂肪)値で予測できることを物語っている。トリグリセリド(中性脂肪)値が高くてHDL(善玉)コレステロール値が低い人は有害とされる小さなLDLが多く、心臓病との関連性が高い。

《高いトリグリセリド値、低いHDL値、有害な小さいLDL》という心臓病をもたらすプロフィールは脂肪ではなく高炭水化物の食事と結びついていることもわかっている。

ところが、いまだに脂肪がLDLコレステロール値を上げる悪者だ、という誤解が広まっているのだ。そのため卵やバターといった高コレステロール食品が槍玉にあがり、マーガリンのような加工食品を推奨する結果を招いた。

マーガリンには、トランス型不飽和脂肪酸という自然界にほとんど存在しない脂質が含まれており、有害なのに、糖とともに工業的なフードシステムの土台になっている。マーガリン、ショートニングなどの主な原料であるトウモロコシや大豆の加工油は、捨てるしかない余剰農産物を金に換える都合のいい発明だった。

問題は、トランス脂肪酸がわたしたちの消化システムにとって経験したことがない脂肪酸分子であることだ。体内に入り込んだ異質な分子により体は免疫反応を引き起こし、炎症を招く。そして炎症は、動脈硬化や心臓病の原因ともなる。バターより心臓病にならないはずのマーガリンが心臓病を引き起こすのである。

現在、疫学者はトランス脂肪酸の摂取が2%増えるごとに、心臓病のリスクが23%高くなると推定している。

……受け売り終了。

コレステロール自体は悪くないのに、悪者にすることで稼げる人がいるらしい。

この説明、突飛なものではなく、たとえばオムロンのサイト「超悪玉コレステロールに注意!」にも同じようなことが書かれています。炭水化物にまでは言及されていませんが。

文末にリンクした週刊現代のサイト記事では、アメリカは基準値上限を190mg/dlにしているとか。欧米ではコレステロールを下げる薬を出さない傾向にあるそうです。じつは日本の厚労省も2015年に基準値を撤廃しているらしい。ところが、なにゆえか日本動脈硬化学会だけ(?)が未だに140mg/dという基準を固持し、私を「悪玉コレステロール値異常者」呼ばわりするんです。その基準値にすると儲かる人がいるのかも。

ああそれなのにそれなのに。未だに「卵は1日1個まで」と信じている人がある(妻も最近までそうでした)。「バターよりマーガリン」と鵜呑みにしてトランス脂肪酸を摂っている人もいるのかも……。

檄文!

卵業界、バター業界よ、立ち上がれ。ともに怒ろう!

GO WILD 野生の体を取り戻せ!  科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス

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